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世界に広がる鉄の守り

建物の柱や床、高速道路の外装壁、照明柱、電柱やフェンス…
実は私たちの生活には、日鉄建材の商品があふれています。どれも安全・安心を守る上で欠かせないものばかりですが、生活空間に溶け込んでいて、
普段は意識されないものかもしれません。
私たちは世界中の人々が豊かに生活できる空間や心から快適と思える環境を創造できるよう挑戦を続けています。

市街地(建築):建築建材のパイオニアとして

鉄の柱や梁だけの、骨組みしかできていない建設中のビルを見たことがありませんか?
当社の建築建材はこのような鉄骨造の柱材(コラム)・床材(デッキプレート)を広く世の中に提供しています。
これらの商品は、いずれも当社が日本で初めて手がけたもの。
東京スカイツリーや六本木ヒルズなど、日本における高層建築をまさに縁の下から支えてきたのが当社の商品なのです。
残念ながらビルが完成してしまうと商品は見えなくなってしまいますが、これからも建築建材のパイオニアとしての誇りを持ち続け、他社にない魅力を持った商品を生み出していきます。
高度経済成長期には高層建築物のニーズに応え、日本で初めて床材「デッキプレート」を製造販売しました。
社運をかけて開発した建築構造用角形鋼管「Uコラム」は、当時の建設業界に大きな衝撃を与え、現在も世界最大サイズのUコラム(冷間ロール成形角形鋼管)を提供しています。
私たち日鉄建材は、鉄鋼建材のパイオニアとしてこれからも貢献していきます。

道路・トンネル:商品の持つ可能性を信じて

車を運転しない人でも、高速道路が高い壁で覆われているのを見たことがあると思います。実は、その遮音壁の化粧板(道路の外から見える側)を当社は製造しています。
耐候性に優れるふっ素樹脂フィルムを鋼板にラミネート(接着)した「スーパーフロールボンド」は、20〜30年間のメンテナンスフリーを実現し、高い評価を受けています。
主に建物の屋根や壁に使用する製品ですが、高速道路の化粧板としても用途を見出され、都市の景観に彩りを添えています。その評判は国内だけでなく海外にも伝わっています。 2021年には、中東の厳しい砂漠気候による風化から守るため、パレスチナの世界遺産である宮殿遺跡の屋根に「スーパーフロールボンド」が採用されました。

河川・山間部:持続可能な社会を目指して

山道や高速道路脇の斜面が、コンクリート構造物で覆われているのを見たことはありませんか?
これはがけ崩れを防止する目的で広く用いられてきた工法です。
ところがこの樹木を伐採しコンクリートで斜面を覆い固める方法をとると、緑豊かだった元々の景観が損なわれてしまいます。
そこで、「景観や自然環境を保全できるがけ崩れ対策工法」という斬新なテーマを掲げ、悩みに悩んだ末に開発されたのがノンフレーム工法。
この工法は樹木の「根っこ」が持つがけ崩れ防止効果に着目し、その効果を“人工根”として具現化しています。
樹木を伐採しないことから、元々の景観・環境が維持でき、CO2削減や、生物多様性保全にも貢献します。
ノンフレーム工法は、その「人と自然が共生し、森林保全と斜面防災を両立させる」という効果が広く認められ、2011年グッドデザイン・サステナブルデザイン賞(経済産業大臣賞)、第8回エコプロダクツ大賞(国土交通大臣賞)のダブル受賞を果たし、その後も多くのメディア(新聞・雑誌・テレビ)にも取り上げられています。

防災・エコ対策:時代のニーズに応えるものづくり

当社のルーツは遠く約100年前の「富士製鋼」の創業にまで遡ります。
戦後の復興期から高度成長期を経て現在に至るまで、常に時代のニーズを先取りしたものづくりを行っています。
近年は防災意識の高まりや「エコ」といったキーワードをヒントに、がけ崩れを防止する「ノンフレーム工法」や、豪雨により発生した土石流や洪水を堰き止める「スリットダム」など、新しい商品が生み出されています。今後も当社がこれまで培ってきた技術力やノウハウを活かしたものづくりを通じて、持続可能な社会の実現(SDGs)や様々な社会課題の解決に貢献していきます。

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